貯金と節約

本当に得なの？　〜持ち家〜

一生に一度の大きなお買い物といえば家。貯金の理由の１つにも入ってくるのが、家を買うためというくらいですから、最も重要な問題になってきます。家を購入して本当に得なのか見ていきましょう。

まずは、買わない場合から。買わないとなっても、もちろん家は必要になってきますから賃貸になってきますよね。じゃあ賃貸の場合にかかるお金を見ていきましょう。

夫婦で住むとして子供が生まれることを想定し、2LDKの家賃10万円のところへ入居したとします。今は30歳で80歳まで生きるとすれば、一生涯にかかる金額は、家賃10万円×12ヶ月×50年＝6,000万円になります。ところがマンションの場合にはエレベーターの電気代などで管理費がかかります。毎月1万円として合計6,600万円が一生涯かかることになります。



では持ち家ではどうか。3,000万円の家を新築で購入したとしましょう。ここで見れば断然家のほうがお得ですが、税金がかかるのはご存知ですよね。

持ち家の場合ですと、固定資産税に都市計画税が年間10万円程度かかります。計算すると10万円×50年＝500万円になります。合計3,500万円で済むのかと思えばまだかかります。

持ち家には管理がつきまとうもので、50年間新築のままのはずもなく、修復が必要になってきます。屋根の修理や畳の表替え、長く住めば住むほど、修理も増えてきます。

さらには40年も住めばリフォームや建て替えも必要になってくる。修理費に1,000万円、リフォームに2,000万円したとしましょう。一生涯にかかる合計金額は6,500万円になります。



ということは、賃貸と持ち家にあまり差はないということになります。かかるお金が同じくらいなら条件で選ぶことになりますよね。賃貸のメリットとして上げられるのは、自分の気が向いた時に住み替えられることです。

例えば、収入が減ったのでもう少し安いマンションに引っ越そうと思ったらすぐにでも実行することができますよね。収入の増減によって臨機応変に対応できるのが一番のポイントです。

持ち家の場合だと、そういうわけにもいかない。買ってしまった以上はすぐに引越すわけにもいかないし、旦那さんが転勤になった場合にも家を置いてついていくことはできません。

結局は単身赴任でお金もかかることになります。ただし、賃貸のデメリットとして家賃を一生払わなければならないという不安がついてまわります。

万が一体を壊して家賃が払えないなんてことになれば追い出されることになります。さらに賃貸では、高齢者に冷たいというのが現状。お金があっても貸してくれないこともあります。

持ち家のメリットとしては、やはり一生涯雨水をしのげる場所を確保できるということになります。結局は自分の環境によって選ぶということになり、どちらが得なのかという確定はできません。

老後が不安なら持ち家にしてもいいし、仕事上転勤することが多いなら賃貸が向いているというわけになります。自分の将来をよく考え、家族と相談して決めるといいのではないでしょうか。







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